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無敵船
 一昨日のC級2組順位戦を最後に武市三郎六段は順位戦から陥落し、フリークラスに行くことになりました。
 武市さんは、私より少しだけ年下ですので、年齢は五十をちょいと越えたくらいでしょうか。徳島県出身の武市さんは、奨励会は関西に在籍していました。そのころから関東に、西にすごいのがいるとその名が知れ渡っていまして、「武市がいたんじゃ、オレは名人になれない」と泣いた棋士もいたほどでした。
 武市さんは、日本将棋連盟野球部のキャッチャーをしていました。その肩の強さは尋常でなく、座ったまま投げても二塁に矢のような球を送っていました。草野球だと、二盗は成功の確率が高いのですが、武市さんがキャッチャーをしていると誰も走る人はいませんでした。ある日、マウンドから連盟のエースが降りてきて武市さんに言いました。「あのさあ、もう少しゆるく放ってくんないかな。ピッチャーの球よりキャッチャーの球が早いとさ、オレかっこ付かないじゃない」
 腕っ節の強い武市さんは、喧嘩をすればおそらく無敵だったでしょうが、喧嘩をするどころか武市さんが怒ったのを見たことは一度もありません。
 武市さんは、遠洋漁業に出かけられるほどの船が、近場の海でアジや鯖を獲り続けているかのようで、獲ってきた魚を買った人が美味しそうにそれを食べるのを見てニコニコ笑って生きて来て、これからも生きて行くのですね。あと十年。武市さんが獲って来た魚を見続けたいと思っています。
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月刊「近代将棋」編集日記