<< October 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
LINKS
PROFILE
SEARCH
OTHERS
<< ご近所付き合い | main | 役者やのー >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
毒喰わば皿まで
 廣津久雄九段が亡くなられました。
 私めが学生将棋の幹事をしていたときですから、あれはもう35、6年は前のことになりましょうか。学生の会計として学生名人戦を運営する経費を将棋連盟に計上した私めは、ここんとこは余分じゃなかろうかとか、とにかく経費を減らされるのをおそれていたのですが、書面に一渡り目を通した廣津先生は、ここには予備費というのがないね、とおっしゃったのです。こちらからのお願いの額を減らされるどころか、余分にくださるというのですから、あのときは驚きながら心底ホッとしたものでした。
 温厚で紳士然とした先生からお聞きした、ちょっと強面のするお話を一つ。
 さる地方都市に用向きのおり、夜の街に繰り出した先生はとあるクラブで法外な飲食料を請求されました。いわゆる、ぼったくりです。そこで先生はどうしたかといいますと、はい分かったと微塵の躊躇もなくお金を払い、ごちそうさまと言って店を出ました。翌日の夜、前の日とまったく同じ時刻に同じクラブに現れた先生は、前の日とまったく同じお酒を持ってこさせ同じ時間だけ居て、またまた同じだけぼったくられ、ごちそうさまと言って店を出ました。その翌日、なんと先生は再び三度そのクラブに現れました。少し飲んでいると、店の奥からそれらしい人が出てきて
「すみません。どうか勘弁して下さい」と言ったそうです。「ああそう。勘弁してくれと言われては仕方がないな」と言って先生は立ち上がり店の出口に向かいました。お店の人たちは全員起立して先生に向かって深々と頭を下げたのだそうです。
| - | 15:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 15:14 | - | - |
コメントする









http://kinsho.jugem.jp/trackback/755
トラックバック

月刊「近代将棋」編集日記